supershoessmallroom with 月月
クローゼットのレギュラーメンバーになるにはどうしたらいいか
supershoessmallroomはデザイナーの髙野陽子が手がけるジェンダーレスなベルト・バッグ・雑貨のブランド。
今では何を食べ身につけ生活していくか多様な選択肢があります。その中で食肉の副産物である動物の革を主に使用しています。
革は足の形に馴染んで履き心地が良くなったり、風合いも経年変化していく魅力的な素材です。
その生命に感謝し余すところなく使用し、手入れ・修理をして長く使いたくなる商品づくりを目指しています。
[supershoessmallroomが大事にしていること]
使いやすさ:クローゼットに本当に必要なアイテムは限られています。何でも手に入る時代ですが、自分のライフスタイルや性格に合った丁度いい品というのは多くはありません。日常に使いやすいサイズ感・重量を心がけています。
服と合うこと:私たちが作るのはシンプルで静かな商品です。一見シャイな商品は服と組み合わせると倍数のように真価を発揮します。
素材選び:ファッション性と機能性を両立するために素材選びを厳選しています。
床革やデッドストックの真鍮金具、一期一会の素材に惹かれることが多く数量限定商品が多いです。管理も大変だし定番品を使った方が楽ですが、独特な視点で発掘された素材同士を組み合わせた時に生まれる狂気や新しいバランスを自然にまとめて形にしています。
好みの革が、ベジタブルタンニン鞣しの革を選ぶことが多いです。樹皮やミモザの実など自然界から抽出したタンニン液に漬け込み”皮”から”革”へ鞣していきます。
手作業が多く手間のかかる製法ですが、一枚一枚が変化に富み、使うごとにしなやかに育っていく革らしい特徴を持っています。
ベルトについて:女性または細身の男性にとって”大人が満足できるシンプルで本格的なつくりのベルト”を探すのはなかなか困難です。そういったベルト難民のためにサイズオーダーでの展開を主としています。フリーサイズの商品もあります。
- 会期
- 2025.10.10-17(最終日 16:00)
- ジャンル
- 革製品
作家インタビュー
- 作ることになったきっかけは?
- supershoessmallroom
なんて読む?とよく聞かれます
スーパーシューズスモールルーム と読みます
最初は靴をつくっていました。
履きたい靴が履けない変わった足の形をしていたことがきっかけで靴づくりをはじめました。
靴の学校を卒業して企画や靴修理で働いたあと自室で頼まれものの靴や、その空き時間にあてもなくベルトやゴミ箱を作り始めました。
来る日も実験を繰り返していたワンルームはよく革が雪崩れてくる小さな部屋でした
Smalltown Supersound というノルウェーのレフトフィールドなダンスミュージックのレーベルのファンでもあり
これから小さな街に戻って商売をはじめようとしている
自分が目指す姿勢と重ねて
supershoes smallroom と名前をつけました。
この名前は学生時代にもう決めていました。
北海道の気候・路面に対応する靴のむずかしさ
腰痛で靴の制作のときのかがみこむ姿勢がとれなくなったこと 外注を頼もうとしていた職人が亡くなったこと
靴の空き時間に作っていたベルトやゴミ箱のほうが引き合いがあったこと 色んな偶然が重なりいまの形になっています。
初期から監修してくれているディレクター 吾郷
@akiago33 とのやりとりの中で
最初はsupershoes smallroom だったものが
メールのエラーで supershoessmallroomになり
余白がなくなったら
なんて書いてるか読みにくくて つんのめってでもちゃんと意味があっておもしろくない?
そういうやりとりから生まれました
ただスペースをとっただけで 別物にみえる
そういった "小さな違和感" を見過ごさないで拡大したり
いろんな角度からみたりすることを製作の種としています
日常の中から その小さなひらめきを見出す姿勢が
supershoessmallroom
なのかと創業から3年たって思います。
ひとつのアイデアのきらめきは小さいけれども
辛抱強く育てればしっかり伝わるものにしていける
それだけは信じつづけて製作しています。
みなさんに末長く愛されるブランドになれるよう
精進していく所存です。
そのための第一歩として場所をつくりました。
実際に革に触れたり、革の匂いを感じたりするのもよいものです。買い物にとどまらず人とアイデアが交流していく場に育てていきたいと思います。