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展示会概要

会期
2025.09.06 (土) 〜 09.14 (日)
会場
エンギャラリー芦屋

展示空間と作品

ギャラリーのオープンに合わせて、展覧会をして頂いたのは銅版画作家の島本彩さんです。
今の時代とは逆行するように、手間と時間をかけて効率とは無縁の制作をされています。
通常、版画は何枚も同じものを複製できるのが特徴ですが、島本さんの技法は1枚もしくは多くて3枚程しか刷れません。
モノクロですが、モチーフへの愛情が伝わる温かみのある作品が並んでいます。

記念すべきギャラリーオープンの日

少し長くなりますが、このような制作過程です。
0.3~0.4mmの銅の板を、モチーフの形に切り、カッターナイフで細かく均一にマットに白くざらざらになるまで傷をつけていきます。
そこへ、陰影をつけたい所をさまざまな力加減で、こすり、磨く。
そして、インクをのせ、拭き取り、プレス機に置き、紙をのせ、刷ります。
銅版を磨いていた部分はインクがのらないので、インクの色がでない為、陰影が表現できます。
また、使用する銅版が薄いので、銅版同士を重ねてコラージュのように刷ることができ、版と版が重ねあった縁は、段差で、独特の白いラインがあらわれます。 さらに、銅版が薄い為、プレス機による磨耗が激しく、版画の特性の複製が出来にくく、すぐに命を終える特徴があります。

「モノとの対話」をテーマに

彼女のモチーフは
思い出や記憶が染み込んでいるだろう、実際にある「モノ」
持ち歩く必需品、東北伝統こけし、蹄鉄、空き家に残された日用品、生命を感じるぬいぐるみ、緊急事態宣言中に日々洗い使いまわしたマスク。
このような作風になったきっかけは、学生時代に、東北伝統こけしに出会ったからだそうです。
実際に東北に行き修行に行き、昔からの願いや信仰、現代人にとってのお守り的要素を感じたようです。
作品から伝わる今にも動き出しそうな愛らしいモチーフは、このような思いから生まれています。

■ 作家コメント

自分のテーマが「モノとの対話」ですので、日々生活しているなかで、たくさんのそこに在るモノを観察することは大切にしています。例えば、道に落ちているモノに、なぜその場所にあって、どんな方々が所有して、モノ自身はどういうメッセージでそこに在るのか、想像し、面白がっています。 先ほど、スーパーで、見切り品と対話していたのですが、こけしのような形のズッキーニに愛着を感じ、今は冷蔵庫に横たわっていたりします。

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